上映作品


大学4年生の主人公は卒業論文が書けずに困っていた。そんな時にたまたまテレビのニュースである事件を知る。その事件とは女子高生を殺害し逃亡していた男子高生が、犯行から1年後、白骨遺体となって発見されたというものだった。興味を抱いた主人公はその事件をテーマに卒論を書くことを決め、次第にのめり込んでいく。しかし、夢中になる一方で恋人との仲は嫌悪なものになっていってしまう。
現在と過去(男子生徒が事件を起こすまで)、二つの物語が上手く並行して描かれ、衝撃のラストへと繋がっていく展開は目を離すことが出来ない。かつてのATG映画を彷彿させるこの作品は、あなたの倫理観が問われる、この冬一番の話題作であり問題作。
第二回京都造形芸術大学アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、撮影・照明賞を獲得した。



主人公の鈴置はイケメンでも秀才でもない平凡な高校生だ。そんな彼に、演劇部の女子生徒・リンが「舞台をやっているので見に来て下さい」とチラシを渡す。鈴置はリンに興味を抱き見に行くと、リンは出演者でなく黒子だった。その日から鈴置になぜか4人の黒子がまとわりつく様になる。その黒子は鈴置以外の人間には見えない存在だった。そんな時、鈴置はある友達に漫才コンク ールに出ないかと誘われて……。
京造アカデミー賞で作品賞、脚本賞、主演男優賞を受賞し多くの人気を博した。主人公・鈴置を演じ高い評価を受けた浜島正法のコミカルな演技に注目せよ!





人工肛門「ストーマ」を余儀なくされた夫と、そんな彼を介護することとなった妻。夫は働くことができず生活費に困り、その上毎日の取り立て屋が頻繁に家に訪れる。そんな生活に妻は追いつめられていた……。二人の生活を抑制の利いた演出でリアリティ豊かに描き出す。
京造アカデミー賞で作品賞を受賞し、それ以前にもぴあフィルム・フェスティバルでグランプリ受賞、ロッテルダム国際映画祭への出品、水戸短編映像祭で準グランプリ受賞など、多くの賞を獲得している。





大学生のあやみとあゆみは小学校時代からずっと一緒の親友同士。ある時、あやみが同じ大学の男子生徒ヨモギに一目惚れをする。あゆみはあやみの恋を成就させるために仲を取り持ち、見事あやみとヨモギを恋人同士へと導く。だがその一方であゆみは疎外感を覚え、自分の部屋に閉じこもってしまう…。果たして二人の友情の行方は?
全編手持ちカメラで撮影された臨場感溢れるタッチで、二人の友情を勢いよく、時に切なく描き出す。京造アカデミー賞主演女優賞を受賞した村島良美の演技、そして圧巻のラストは是非劇場で!




母親を自殺に追いやられ復讐を誓った男。そんな彼の親友である配達員のまことは彼の復讐に手を貸してしまう。その罪悪感に耐えきれなくなり、自ら抱えた爆弾で周りの人間を巻き込み死を選ぶが、目覚めた先は病院だった。しかしそこは夢か現実か、区別のつかない世界であった…。
その独創的な世界観と京造アカデミー賞助演男優賞を受賞した福井俊哉の鬼気迫る演技、音楽賞を受賞した藤本啓太による主題歌など、見所の多い作品となっている。




いじめていた同級生の男に強姦され、解離性同一障害を患い、14歳で心の成長が止まってしまった千春。ある日、妹のこゆきは14歳の誕生日を迎える。姉の年齢を超えてしまうことを恐れるこゆき。
姉妹の複雑な愛情を独自の表現で描き切った快作!
今年、京都シネマにて公開予定の高橋伴明監督作品でも共演する大西礼芳、伊藤菜月子、二人の演技が見所。特に第二回京造アカデミー賞で助演女優賞に輝いた伊藤菜月子に注目したい!




一人古びた家に暮らす主人公のおじいさんは、毎日毎日、畑を耕すのが習慣だ。ある日、畑仕事から帰ったおじいさんは家の中で一匹の鼠を見つける。早速その鼠を捕まえようと鼠取りを仕掛けるおじいさん。しかし賢い鼠は簡単には引っ掛からない。そうこうしている内に、おじいさんと鼠の間に奇妙な絆が出来上がって行き。
台詞が一切無く、映像と効果音だけで展開され、見事な造形の完成度で第二回京都造形芸術大学アカデミー美術賞を受賞した短編クレイアニメーション。




現役ミュージシャン、オニの楽曲「愛のかたまり」を学生がPV化したアニメーション作品。母と子の繋がりや愛情、そして生命の尊さ、純粋さをその短い上映時間の中で描ききり、多くの観客に感動と優しさを与えた。
その人気の高さから京造アカデミー実行委員会特別賞を受賞した。この機会にこの作品を見逃すわけにはいかない。


  
 
 
 
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